秋田大学オフィシャルいぶりがっこ「いぶりばでぃ」大根の収穫・漬込みを行いました

  • 活動日 2017114(土)

 平成29年度「いぶりばでぃ」づくり2回目の活動として、11月4日(土)~5日(日)、横手市山内地区で大根の収穫と漬込み作業を行いました。

 今回の活動には、学生有志6名(国際資源学部・教育文化学部・理工学部より各2名ずつ)が参加。地元農家の方々の指導のもと、8月に種をまいた大根を収穫・洗浄し、燻すための編込み作業と、漬込み作業を体験させていただきました。一連の活動を通して、農産物に付加価値を付け地域の特産品になる過程について理解を深めることができました。今回の活動で得た経験を、今季の「いぶりばでぃ」販売計画やPR活動に反映していくこととしています。

~活動の記録~
【山内三又到着、懇談】
初めに学生一人ずつ自己紹介・今回の活動への意気込みを話したのち、農家民宿の髙橋篤子さんから今回の作業についての説明を伺った。根岸横手分校長より、二日間の体験を通して沢水や薪など農業に資する豊かな自然環境にも目を向けてほしい,また、冬の間の農業をどう活性化するかも考えながら取り組んでほしいとアドバイスがあった。

【大根の収穫・洗浄】
 民宿裏の圃場(8月に種まきを行った畑)へ向かい、大根の収穫を体験した。
 収穫した大根は沢の水を利用して泥を落とした。沢の水が冷たく重労働であったが学生らは皆丁寧に作業を行っていた。

【大根の編込み】
 地元農家の方々から縛り方のコツを習い、大根の編込み作業を行った。大きさや形の不揃いな大根をバランス良く配置し結わえるのに苦戦していたようだ。

【大根の燻し】
 編み込んだ大根を燻す小屋の中を見学した。
 また、燻し終わった大根のひげ根取り・洗浄作業を手分けして行った。

【漬込み】
 地元農家の方々と協力して漬材作りを行った。
 大型コンテナボックスの中で大根と漬材を敷き詰める作業を行い、終了後には全身がベトベトになっていた。

~参加学生の感想(抜粋)~
「今回初めていぶりばでぃの活動に参加し、大根抜きから漬込みまで、一連の流れを経験させていただきました。想像していたよりも遥かに大変で手間のかかる作業であることを痛感し、長年携わっている農家の方の偉大さを知りました。このような農業体験は初めてだったので、日々の食のありがたみを知るとともに今後はさらに味わって食事を大切にしていきたいと思うきっかけを頂きました。」(理工学部3年)

「今回の一泊二日のいぶりばでぃの活動は大根の土落としや収穫など重労働な仕事もありましたが、どれもやりがいのある仕事でした。特に大根を網で縛る作業や漬け込みの作業は滅多に出来ることではないので貴重な経験をすることができました。また、お世話になった民宿の皆さんや一緒に働いている近隣農家の方々がとても気さくで接しやすく楽しかったです。充実した二日間でした。ありがとうございました。」(教育文化学部1年)

「予想より遥かにハードな二日間でした。各行程を実際に体験し、いぶりがっこ作りの全貌を垣間見ることができましたが、完成までに要する作業量はあまりにも多くて、わずかな人数で広大な畑で育った無数の大根を人力で1つ1つ処理していく山内の皆様に、ただ驚きました。
 また、分校長のお話で触れられていた、いぶりがっこ作りにかかるコストについても関心を持ちました。モノの生産には、モノ自体の材料や労働力の他に、燃料や水、機材や電力が必須で、それらのコストを無視できません。山内地域は水や木に恵まれるためある程度有利な状況でいぶりがっこ生産を進めることができているそうです。地域の魅力を考えるときに、地域が有する産業や自然、歴史の魅力・価値に目が行きがちですが、そのベースを支える環境要因に目を向けるのも面白いなと思いました。」(国際資源学部2年)

「二日間の活動で収穫から漬込みまでほとんどの作業を体験でき、貴重な経験になりました。力のいる作業も多く大変ではありましたが、近所のお母さんたちに教えていただいたりしながら、作り方を学ぶことができました。
また、漬込み作業には髙橋さんのご家族や地域の方々が大勢関わっていることを知り、地域の皆さんのあたたかさに触れられてとてもよかったです。今後の活動では、二日間で得たことを販売の機会などに伝えられるようにしたいと思います。」(教育文化学部2年)

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    大根の収穫

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    沢の水を利用して収穫した大根を洗う

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    燻し小屋につるすために大根を結わえる

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    燻し後のすすを丁寧に落とす作業

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    漬込み作業