「正しい歩行法」だめだべェその歩き方‼

  • 活動日 2020626(金)

だめだベェその歩き方 
「正しい歩行法」を会得し真のスタイル・カッコよさを創れ!
〇本文は「正しい歩行法」を習得するための書面であり、歩行を全身運動と解釈し不自然な動きのモデル歩きや筋肉増強等を目的としたウォーキングとは一線を画します。
A 歩行とは身体の移動手段で左右の下肢が交互に反復運動を繰り返す事です。 
B 身体の移動のためには左右足への体重移動を伴う身体の重心移動とキック動作が必要です。
C 正しい歩行法とは「楽に」「早く」身体移動が出来る歩行が「正しい歩行法」です。
D 「楽に」「早く」身体移動をするためには「論理的」歩行姿勢・歩行動作が必要条件です。
「論理的」歩行姿勢・歩行動作
歩行姿勢 
・身体の側面を見た時、頭頂部が肩の真上になるような首の角度にし、頭頂部・肩・立位姿勢の重心である丹田を鉛直(引力方向)線上に保持します。
(丹田は個人差がありますが、へそ下10cm前後・背面から10cm前後の所です。)
・左右の踵の位置は左右股関節の幅で足先は開きます。
歩行動作
1、前に振り出す着地足は重心の位置より一足くらい前に足裏全体で着地します。
2、着地足に体重移動させると共に身体を地面に対して平行移動させます。
3、重心移動に伴い着地足のキック動作で身体移動を促します。
4、腕の動きを意識する必要性は無く自然に委ねます。

*「正しい歩行法」の定義は上記の歩行姿勢、歩行動作となります。総合的になると多少難しくなりますが、個々の動きは難しくはありません。
 歩行姿勢<-歩行動作1<-4の順で会得してください。

*歩行に関して疑問の有る情報が氾濫しています。身体の動きには限度があり、また個々人の骨格や筋肉の形成によりフォームに微妙な差異はありますが「正しい歩行法」はひとつです。
歩行は運動のベースで動きはシンプル、ナチュラル、コンパクトでなければなりません。
全ては「簡単な算数・科学それを司るメンタル」で決定されます。

歩行姿勢
 上半身
・多くの人の側面を見た時、頭部が下がり首の角度が前傾し、頭頂部が肩の真上にありません。
肩の力を抜き左右の高さを合わせ、頭部を後方に移動し、首の角度を修正し顎を引きます。
*日常生活で目線より上を見る時、頭部を上げ顎を引き首の角度を修正すると視覚が確保でき、その行為を継続することで首の角度が改善されます。
*歩行時に手の指先に意識を集中させると肩の力が抜けます。
・首の角度を是正しようとすると丹田が身体側面の鉛直線上より前に出る可能性があります。丹田の位置を意識に入れ上半身の姿勢を保ってください。
*頭部を上げ顎を引き首の角度を修正し、頭頂部が天から引っ張られる感覚を持つと、頭頂部・肩・丹田の3点が鉛直線上になり体幹の基礎である軸が作られます。
・肩関節を開かず(軽く胸を張り、左右両肩を少し前に出す。)目線はまっすぐです。
‣ 二足歩行では内臓が吊るされた状態です。頭から腰まで鉛直線上にする事で内臓も整頓されます。
‣ 首から下の曲がりが少なくなり呼吸が深くできます。
下半身
・左右の踵は左右股関節の幅と同等にします。 
・足先の開き角度は右足、左足のキックライン(踵と拇指球の中心線)が平行となる角度です。
*その場に立って踵を左右股関節の幅に置いてください、足先を開くと膝頭が外側を向き膝後ろが内側へ寄ってきます。足先を閉じると膝頭が内側を向き膝後ろが外側へ向きます。膝頭が正面を向き膝後ろが真後ろになった時の足先の角度が目安です。
〇上記の歩行姿勢を保持すると着地足に体重が乗る事で地面からの反発が大きく、それによりキック力が向上し重心の移動距離が長くなり歩幅が伸びます。
*歩幅が数ミリ~数センチ伸びます。観察には距離は10m以上、歩数は10歩以上必要です。

歩行動作
【 】は各種出版物、SNS等の誤認情報です。
1、前に振り出す着地足は重心の一足くらい前に足裏全体で着地します。
・【膝を伸ばして踵から着地する】足が突っ張り棒状態となり、着地足の足首・膝に負荷や衝撃がダイレクトに伝わり故障要因となり、腰・内臓・首・脳にも悪影響を及ぼします。
・【大股で着地する】大股で足を前方へ着地させることで、重心位置が着地足の後方になり重心移動が困難となり、さらに歩行フォームも悪くなります。
・着地は身体力の伝達のための最初の動作で歩行のベースとなり重要で、重心の真下が理論的ですが、歩行時は前進しているため重心位置の一足くらい前に、膝は衝撃と負荷の吸収のためにゆとりを持たせ、足底を傾けず足裏全面で着地します。
・身体力をキック力に変え地面に伝達しますが、キックラインが左右平行でない着地はキック出力が前進力方向と一致せず、キック後の足元や膝の動きが弧を描き、また同様の着地で足元や膝が直線的に動く歩行は、無理な動きとなり足元から順次に身体上部へ悪影響を及ぼします。
‣ 着地の際O脚の人は親指と膝の内側に、X脚の人は小指と膝の外側を意識して着地するとO脚、X脚が徐々に改善されます。
2、着地足に体重移動させると共に身体を地面に対して平行移動させます。
・着地した瞬間に着地足に体重が移動しますが、その後の体重移動は踵から足底部に沿って小指球<-拇指球<-拇指に抜けます。
・歩行姿勢を保持し上半身を地面に対し平行移動させます。
3、重心移動に伴い着地足のキック動作で身体移動を促します。
・重心移動の長短で歩幅は決まり、長短はキック力の強弱で決定し、強弱は左右足への体重移動の軽重が関与し、軽重は歩行姿勢が関連し、上半身の姿勢が重要となり、首の角度がポイントです。歩行は下半身の動きに注視されがちですが、正しい歩行法の原点は正しい首の角度の保持です。
・【足指でキックする】キックは体重のコントロールも伴い足指への負荷が大き過ぎます。
キック動作は踵から足指が地面から離れるまでの一連の動きです。ゴルフでボールを当てた後や野球のピッチングでボールを投げた後にも動きがあるように、足指の使用また膝の曲がりを戻すことはキック後のフォロースルーと捉えます。
*人間以外に二足歩行可能な動物にチンパンジーやゴリラがいます。彼らは膝で身体のバランスを制御しているため膝が曲がりっぱなしです。膝を戻さない歩行はチンパンジー・ゴリラ並みとなります。(ハイヒール利用者に多く見られます)
・重心移動とキック動作を一体とする事で上方向へのキック力が前進力になります。
・キックは足裏全体を使用しますがキック力量の大部分は拇指球近辺で消費し、残存分が足指となります。
・キックは拇指球で地面を押し込む感覚で行いますが、その瞬間時に足指を浮かせ気味にすると拇指球近辺の力量が確保でき、さらにつまずき防止にもなります。
・キックする際は膝上の前側の筋肉を意識することで、体重が乗ったキック力を得ることが出来ます。(キック後は足首を返さず足裏を見せない事)
‣ キック時にX脚の人は膝の外側筋肉、O脚の人は内側筋肉を使用する意識を持つ事で、X脚・O脚が徐々に改善されます。
‣ 日本人は蹴らずに足の運びで前進させていましたが、西洋では蹴って前進していました。陸上競技またキック力を必要とするスポーツに於いて外国人が速く、強いのはそのDNAが関与しているのかもしれません。
4、腕の動きを意識する必要性は無く自然に委ねます。
・【歩行時は手を大きく振る】腕を大きく振ると身体にねじれが生じ内臓障害が起こる原因となり、また上体が突っ込みその振幅が下半身に伝わり、前進力が妨げられます。
・歩行の延長線上にランニングがありますが、陸上競技においては腕の振りを重視せず、むしろ腕の振りを意識して抑えています。
・体のねじりをエネルギーとするのは、ゴルフ・野球のピッチング・テニスのサーブ等々でその動きは連続しません。
・「阿波踊り」「ねぶたの踊り」両者ともねじれを生じさせない踊り方なので長時間の踊りが可能となっています。
(その場に立って腕を振って下さい。腕を強く大きく振っても前進しません)
‣ 足先が適度に開かれていない着地、また体幹が弱いとそれをカバーする為に腕の振りが大きくなる時もあります。
‣ 腕の振り・足の出しすぎが原因の腰骨・肩の左右が前後、上下に動くことも駄目です。
‣【大きく手を振り大股での歩行】は不自然で「カッコ悪い」歩行となります。
呼吸法
・歩行と直接の関連はありませんが、有酸素運動の効果を最大限に得るために、鼻から吸ってお腹を膨らませ口から吐き出す”腹式呼吸”をします。
補足
〇歩行は「マジックピル」魔法の薬です。しかし「毒にも薬にもなる」との文言があるように間違った歩行は毒となります。
身体への衝撃やねじれ・負荷が少なくても継続すると蓄積された有害なストレスが負のエネルギーとなり、関節や骨に変形や老化が生じ足首・膝・腰・首の各部に原因不明の慢性痛や微細な疲労骨折を起こします。
足は第二の心臓とも呼称され血液を身体全体に回すポンプの働きもします。ポンプ機能が低下すると、むくみや痛みの原因になるため身体の最先端の足指の自由性を確保し、末梢血管の抵抗を下げ血圧を適正にしなければなりません。(手指を動かすとボケ防止に繋がります。脳から一番遠い足指にも同様の効能があります)
歩行は日常行われている運動です。歩数、歩行時間を気にすることはありません。即効性はありませんが、継続努力・意識保持が「マジックピル」となり歩行の改善に結びつき、習得後はカッコよくきれいな歩行姿になり、さらに「健康維持」「体力向上」「アスリートの育成」等に貢献します。
〇「正しい歩行法」による改善点
慢性痛 脚太り、腰痛、肩こり、むくみ、O脚、X脚、頭痛、関節の痛み、猫背、自律神経失調症・病気・身体の歪み
*身体の不調が歩き方にあると気付くのはまれです。上記の症状がある方は才能不要でアナログの「普段に行う不断のビャッコの努力」で「正しい歩行法」を試みて下さい。

〇「正しい歩行法」会得のためには継続と共に意識(イメージ)する事が重要で、脳に意識させる事で筋肉が反応します。
〇「正しい歩行法」の履行は過去の悪癖を正そうとする行為でもあり、逆療法的な一面もあります。例えば猫背は背骨の湾曲が原因で首の角度が変化して頭が前に出て視覚の確保のため顎を上げます。
頭の位置を修正し首の角度を正し視覚の確保のために顎を引く、その結果背骨の湾曲が正され猫背が修正し、さらに他へも好影響を与え一石数鳥となります。
履行の過程に於いて骨格の変化や今まで使用しなかった筋肉の使用で軽度な痛みや違和感を覚えます。違和感は改善への表れで継続続行です。
〇ランニングマシンは足元のマットが動き、キック動作や重心移動もありません。マシンは正しい歩行の為に害になっても益にはならず、歩行を矯正する事はできません。
ストレス解消のためにも太陽光を浴び、ビタミンDが摂取される青空歩行を勧めます。
〇階段の昇降は膝に掛かる負担が大きいため足に故障を抱えている人は控えるべきです。
〇小さな子供がいる場合は身近な保護者が見本となり真似されます。ご注意ください。
〇地に足が着くスポーツに於いて「正しい歩行法」の習得は必須です。
アスリートはトレーニングが「砂上の楼閣」とならないよう基礎である「正しい歩行法」を習得する必要があります。提案の歩行姿勢・動作を会得することでアスリートの基本的な軸・体幹・強さ・テクニカルな部門が形成されます。
*野球指導者が選手にランニングをさせている状況を見かけます。筋肉には遅筋と速筋があり、ダッシュ等の短距離走は筋肉を速筋とさせますが、長距離走は遅筋となります。ランニングは時間を費やし野球選手にとって必要な速筋の育成を阻害し、デメリットな遅筋を作っていることになります。野球選手にはインターバル的な心肺機能は必要ですが、長距離選手の様な心肺機能を備える必要性はありません。長い距離を走らせるのではなく正しい歩行をさせ、軸の形成、体幹強化、及び重心移動、キック方法を習得させるべきです。
*ボールスポーツ等で瞬時に動く時、一歩目が大股だと移動スピードが抑制されます。
(重心移動が関連しています)  (参考に一流アスリートの歩行姿・首の角度を見て下さい)
アスリートの微細な動きにも理論的な裏付けが必要です。
「簡単な算数と科学それを司るのがメンタル」で精神論・経験論は先考しません。
靴は正しい歩行法履行の弊害となっている
人間の足底は接地圧を感知して、足首や膝の屈伸と足指の動きや縦横アーチ変化等の柔軟性や剛性で衝撃を吸収し、身体をコントロールする等の優れた機能があります。
履物・衣服ともに身体を保護しますが、履物は接地して身体力を伝達する目的があり、外気から保護するだけの衣服と比べ重要度が増します。
〇靴の弊害
・日本人の幅広甲高の足と靴の構造に相違が有るため、靴を履いた瞬間に軽度な外反母趾となります。外反母趾は靴使用の要因が大きく歩き方では改善しません。またつま先の浮いた靴の使用は常時浮指状態となり足指の機能が抑制されます。
女性は筋力が弱い事も一因になっていますが、足先の狭小なハイヒール靴の使用で足指に体重が多く乗り外反母趾が多くなっています。
・足への衝撃の緩和等の保護を重要視しているため、底材が厚く柔軟で伝達力が吸収されています。
・甲部分が紐等で抑えられ、さらにインソールの使用で縦横アーチの活用が制限されます。
・足指間が狭められ足指の自由性(動き)が確保できず、末梢血管の抵抗が大きくなり血圧が高くなり足が冷たい要因となっています。
*足指の間に手指を入れ指間を広げたり、足指でのグー・チョキ・パー等のストレッチが必要です。
・キック動作で地面から離れる最終部位は拇指先ですが、靴の構造は第二趾~第三趾周辺が突出し、靴使用時のキック動作の最終部位は第二趾~第三趾周辺となり、キック最終動作時に瞬間的な動作の変更を求められ、キック力の伝達が不具合となります。
*サッカーでのボールコントロールや陸上競技等々に多少なりとも悪影響があるのではと危惧しています。
*靴の使用により足指の筋力低下、足底の発達不足、足底筋の退化に繋がり従来備わっている機能を衰退させ、外反母趾、偏平足が増え身体の安定を保つことが難しくなり、身長に比して足が長大になっています。
・近代的なシューズが出るまでは靴の底材は薄かったため、足は強く膝等の負傷は多くありませんでした。
・足の機能を衰退させる履物で足を固めた現代人は履物に合わせた歩行を強いられています。
・裸足で過ごす保育園がありますが、その後の靴の使用は裸足保育の効果が薄れます。
・裸足が最良と考え、たまには裸足で歩行して下さい。地面の柔らかさデコボコが足裏に刺激を与え足の筋肉をほぐし、関節の可動域も広げてくれます。
履物の選択条件
1、足形と同様の構造になっている。 
2、接地面を感知できる底材を使用している。 
3、足指が抑制されていない
4、つま先が浮いていない。
5、甲部が抑制されていない
6、底材と足が離れないよう踵周辺だけに抑えがある。
7、外気から保護されている・ 

履物の目的は足の保護と伝達力の確保ですが、保護を重要視すると伝達力が弱まります。シンプル・ナチュラル・コンパクトで1~7の条件を満たした履物の製作は困難を極めますが,現代は多種の材料があり豊富な理学知識もあります。頭に思い浮かべられることは実現可能と考えます。履物メーカーの奮起を期待しています。

横手市内用
○横手市が管理しているクロスカントリースキーコースで歩くスキーのレンタルを行っています。クロスカントリースキーの推進力は、ポールでのプッシュ力と左右足への体重移動を伴う身体の重心移動、およびキック力で得るので、「正しい歩行法」と重なる部分があり、歩くスキーでも習得できます。
散歩やランニングに比べて膝や足首への負担が少ないクロスカントリースキーは、足首・膝が痛くて歩行・ランニングが困難な人でも前進が可能で、歩行姿勢・歩行動作の矯正に最適で応用できます。利活用を勧めます。
〇横手市内の人達が「正しい歩行法」を会得する事で健康寿命を延ばし「日本一歩き方がきれいな街」になり、さらにスポーツ立市よこてに貢献できます。
横手市内在住者の皆様からの指導要望がありましたら説明に伺いますので連絡下さい。医学的な事は詳しくありませんが、1体験>100読です。出来る限りの範囲内で説明させてもらいます。
最後まで読んでくれてありがとうございます。

  • 正歩

    頭頂部、肩、丹田の三点を黒色の鉛直線上に置きます。

  • キックライン

    踵と母指球の中心線がキックラインで左右足平行に着地します。

  • 足裏指球 (4)

    赤円が母指球、黒円が小指球

  • 正歩 (2)

    着地足は丹田の一足前、重心移動が楽になる

  • 大股手振り

    大股で踵での着地は重心から着地足まで遠くなります。

  • 足首

    足首を返した状態で悪い例となります。

  • 大股手振り

    大股、大きな手振りは不自然な歩行動作となります。

  • 猫背

    猫背の頭頂部、肩、丹田の位置状況です。

  • 指間

    指間が靴の使用でなくなります

  • クロカン

    歩くスキーレンタル状況です。

  • 頭頂部、意識

    頭頂部が天から引っ張られるような意識を持つと、頭頂部、肩、丹田を鉛直線上に保持できます。

  • 足裏体重移動

    足裏の体重移動を示し、起点は踵で終点は拇指先となります。

  • 踵着地

    踵着地は踵への負担が他に及びます。