秋田大学横手分校は8月28日(水)、湯沢ロイヤルホテルにおいて「メディカル・サイエンスカフェ・ネクスト」を開催しました。
「メディカル・サイエンスカフェ・ネクスト」はどなたでも気軽に医学研究の世界に触れられる場として、医学部だけではなく教育文化学部と連携し、新たな視点で医学を捉える公開講演会です。横手分校での開催は昨年に引き続き2回目となります。
「高齢社会を明るく元気に生きる」を主題に、サイエンスカフェ・マスターを務める秋田大学医学系研究科長 澤田賢一先生の進行のもと、医学系研究科、教育文化学部の講師2名がそれぞれのテーマについて講演しました。
始めに、医学系研究科保健学専攻 地域・老年看護学講座の中村順子先生が「最後まで自分らしく生きる・暮らす-元気なときも介護が必要になっても-」というテーマで在宅療養を中心に講演を行いました。自身の訪問看護の経験から介護が必要な方、その家族どちらのQOL(Quality of life:生活の質)も大切であることを述べ、地域のサービスを上手に使いお互いの思いをすり合わせ、自分らしく生きるQOLを一人一人が考えていく時代であると解説しました。
次に教育文化学部教育心理学講座の森和彦先生が「注意とは何か?-注意の解剖学と処方箋について考える-」をテーマに、注意を心理学の観点から3つに分類し、その性質を解説しました。注意の持続力や範囲などは個人差があるため、自分がどの特性であるかを知り工夫して生活することが大変重要であることを述べ、また、物忘れ防止の具体例として指さし確認の有効性を解説しました。
講演の後は質疑応答が行われ、健康に関心の高い市民の方々の他、高校生や今回のテーマに関わる職業の方など様々な方から質問があり、和やかな雰囲気のうちに終了となりました。
秋田大学では9月18日(水)に北秋田市、10月2日(水)に美郷町で同講演会を開催する予定ですので、興味のある方は是非ご参加ください。

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カフェ・マスターによる軽妙な進行
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講演に聴き入る参加者
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森和彦教授の講演
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