山下 九助(やました くすけ)
明治10年(1877年)~昭和13年(1938年)
案内板設置場所
横手市大町5の23
菓子舗木村屋店舗前
人物・業績
羊羹を流し込む、衛生紙缶の発明者。
旧大森町生まれ、若くして上京し、菓子技術を学ぶ。将来、洋菓子の時代が来ると、渡米を企てるが、親元に知られ郷里に連れ戻される。同町の山下家に養子に入った後、明治35年(1902年)横手に、菓子舗木村屋を開業する。
ビスケット、柿羊羹、芭蕉煎餅などを製造しているうちに大正元年(1912年)、オブラートの新たな製法で特許を得た。ご飯の釜の縁に米の澱粉質が薄く紙状に付くのにヒントを得た。従兄弟の石油王、アラビア太郎こと山下太郎の協力で、「山元オブラート」の名前で売り出された。
羊羹の変質防止法として、いまでもほとんどの羊羹で使われている、内側にアルミ箔を貼りあわせた「衛生紙缶」を発明した。また、メタンガス発生装置を発明したり、羊羹に模様をつける「摺り絵(すりえ)」の技法を考案するなど、菓子製造の他に発明者としても業界に貢献した。

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山下九助氏の案内板
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横手市大町の現菓子舗木村屋本店
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横手公園二の丸にある、山下九助翁顕之碑
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横手名物として知られる柿羊羹と芭蕉煎餅
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元祖花見だんごと粉末のオブラートでくるまれたりんご餅
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照りがあり見栄えもよい花見だんご
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花見だんごについての新聞記事
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